2004年日本赤十字社が世界の子供達に贈る為の制作したカレンダーの一部分です。当時もけっして平穏な年ではありませんでした。そんな社会の子供達へ夢を贈りたい。という想いで描いた記憶があります。
この赤い鼻の道化達は「オーギュスト」と言いピエロではありません。クラウン(道化師)の中のキャラクターのひとつで、底抜けに明く優しい性格の道化達なのです。
道化師はヨーロッパでは社会的地位も高く、文化を愛し機微に飛んだ話術と、数種類の楽器を音楽家の様に演奏して、サーカスの観客の緊張を解きほぐす役割がありました。それとサーカスは幕が無いので舞台転換の時、観客の目を引きつけて置き、その間に次の演目の準備をさせる。そんな大事な役割もありました。
今、この時代にお笑い芸人達の台頭は社会の緊張の緩和とゆう役割なのかもしれません。その舞台の裏で今度は何が仕込まれているか?素晴らしい舞台だと良いなと想っています。